2004年8月 穂高


台風10号の動きをにらみながら8/2からの山行に決定。 高校一年生の息子と2人の山行だが、今回は岩場のコースなので荷物を軽くして小屋泊まりとする。 食料も行動食程度とし、できるだけ少なくした。

長年の習慣と心配性のため、なかなか装備を少なくできないのだが 今回はかなり思い切って削減した。。。。つもりだがザイルは余分だったかもしれない。 しかし、岩場のコースでのアクシデントや天候不良の際の事を考えると息子が一緒なので捨てきれなかった。 この他にデジカメ一式と個人装備として衣類と雨具。

極小ツェルト 1個
小型のガスバーナー 1個
小型ガスボンベ 2個
チタンクッカー 1セット
1L水筒(TETRAS) 1本
9mm x 20m ザイル 1本
シュリンゲ 数本

私としては何時もの装備から比べるとかなり軽量化された。 通常は40Lくらいのザックが満杯と成るのだが、今回は大き目のデイバッグに収めることが 出来たのだから格段の軽量化である。勿論、個人装備としての寝袋や衣服類の削減も効いているが 重さの点では装備の削減と食料と酒の削減の効果が大きい。

軽量化という点では、カメラもデジタルカメラにしてからかなり軽くなった。 交換レンズなど持たなくなったし、遥かに多くの写真を撮れるようになったのに、フィルムが嵩張ることも無い。 ヘッドランプもLEDの物にしてから劇的に軽くなった。何よりも予備電池の心配をする必要が無いことは大きい。 夜間に岩場のコースを登るようなことが無ければLEDのライトで充分だと思う。


8月2日、朝の6時頃に自宅を出て、沢渡の駐車場へ11時頃に到着。いつもとめる駐車場は繁忙期以外は駄目といわれたので村営第二駐車場へ移動。木の陰となる場所を選んで停め、途中のセブンイレブンで買ってきた昼ご飯を食べてから着替えをしてバス停へと向う。上高地着12時頃。

今回は岳沢コースなので河童橋を渡る。30年来、穂高に登っているが岳沢から登るのは初めてだ。 快晴の中、喧騒を避け自動車道側を息子とゆっくりと歩くと、登山道入り口の標識があった。 豊かな森の中を少し登るとサルの群れと出会った。草を食べに降りて来ているようだ。 人が近づいても逃げる様子は無く、睨みつけてくる奴もいる。

さすがに登り始めると暑い。
木々の隙間から西穂の稜線が見え出すと、また山に来たなぁと感じる。

今日は2時間程度の行程の岳沢の小屋までの予定なので、のんびりと草花の写真でも撮りながら登る。息子は既に影も見えないくらい先に行ってしまっているが、このコースで迷うことは無いと思うので自由にさせる。



ほぼ予定通りの2時間程度で岳沢到着。

小屋の前のテラスでしばらく休憩してからチェックイン。 小さな小屋だがそれにしてもトイレが3室しかないのは客の数に対して少なすぎると思った。 食事は2交代制と成ったが60人以上は泊まっていたかもしれない。 客室は古い山小屋タイプ。まだ客が少ない方なので、ちょっと狭い感じに敷き詰めた布団一枚に 一人 の割り当てだった。荷物を置く場所が部屋の中に無く廊下に放置するように言われた。これはちょっと嫌な感じがしたがしょうがない。

8月3日、ドタバタとした朝食をとり、6時くらいに出発。今日が一番きつい行程だ。 最初はしばらく林の中を登るがだんだんと急になってくる。 こんなコースを午後に登ると暑さに苦しめられそうだなぁと思いながら登る。 岳沢で先発した高齢者チームを抜き、快調に登っていくが、下りの人が増えだして急な場所での待ち時間が増える。 特に紀美子平の下辺りで韓国の人たちの大集団と出会い、しばらく待たされた。

快晴の中を登るのでこの日は日焼け止めクリームをしっかり塗って防御した。 最近の日焼け止めは白くも成らず、効果も長持ちする。 出発直後に一度だけ塗っただけだったが、焼けすぎず痛い思いをしなくて済んだ。

紀美子平に荷物を置いて前穂を往復する。 前穂からの景色は学生時代以来の二十数年ぶりの景色だった。 4峰側を覗き込み、誰か登っているかなぁと探してみたが誰も見えなかった。 他の場所でも岩登りの人らしき人を見なかったが、最近は岩登りをする人が少なくなっているのだろうか。 ちょっと寂しさを感じた。

こうして見ると奥穂への登り返しも結構高度差が有る。

富士山も綺麗に見えた。

紀美子平に帰ってラーメンを炊き、ちょっと早めの昼飯とする。 近くにいたオバサン達が岳沢側に下ろうとしたときにキジを踏んだみたいで、ちょっと匂いがたちこめた。 こんな場所だとまあしょうがないかと思うのだが後処理を上手くやって欲しいものだ。

前穂から奥穂への道は大半はゆるやかだが奥穂側はそれなりの登りとなる。 登攀とまでは行かないが、岩の感触を楽しめる場所も有る。 学生時代にはほとんど記憶に残ってない場所なのだが今の私には丁度良い。

奥穂のピークはかなり混んでいた。 その後に団体が登ってきたので余り長居をせずに穂高小屋へと下った。

15時より前に小屋に到着。チェックインして小屋の前の広場で裸足になって靴下干し。 缶ビールを買って飲む。 穂高小屋の食事はまあまあ良い方だと思う。 寝る場所は布団1枚に2人。ちょっと狭い。 夕方になると小屋の中は人で溢れかえっていた。

8月4日、日の出前は曇り。食後出発前は雨となる。 小屋の中の天気図を見ると気圧配置が悪くなってきているので北穂に行かず降りる事にする。 涸沢に降りた頃には天気は回復してきて曇り空。 しかし、入山3日目、足に疲れが出始めているので今日は北穂に周らなくて良かったと思う。 この写真は数枚の写真を合成したもの。細部はちょっと無理に合成されているがこれくらいの大きさまで落とせば明るさの違いは別として、繋ぎ目の不自然さは殆ど判らないと思う。

小屋の売店は荷揚げヘリの合間で、りんご等売り切れのものが目立った。 今日は飛んで来ないそうなのでちょっと残念。 しかし、涸沢に入るとやはりほっとした気分になれる。 この景色は大好きだ。

通い慣れた道を上高地へと下る。天候は回復し晴天となる。 草花の写真を撮りながらのんびりと下る。 息子には先に行ってもらい、横尾、徳沢、明神のそれぞれで待っていてもらった。

上高地への戻り道でもサルの群れに出会った。 今年は山に餌が少ないのだろうか?と少し心配になった。

上高地から村営第二駐車場へと戻り、駐車場内にある新しそうな施設に「立ち寄り湯有りますか?」と尋ねると「今日はお掃除で休みです」と残念な結果となった。対岸の小さなお風呂で汗を流し、蕎麦を食べてから帰宅。 沢渡温泉にも入った事が無いので後でちょっとあっちに行けば良かったかと思ったが、 まあ蕎麦も美味かったし、沢渡温泉はまた今度にしよう。


下記の地図データは、国土地理院の電子国土Webシステムを使用しています。