2004/5/5,6,7 常念岳 山行記録


模様眺めしていた天気も好転しそうなので、5月5日のんびりとお昼前くらいに自宅を出発。いつもの豊科インターで降りて、インター側のスーパーで食料を買出しし登山口へと向かった。霧雨の中、寝る場所を探してヒエ平登山口辺りを車でうろついていると冷沢小屋というのを見つけた。

冷沢小屋は無人の小屋で「使用心得」の張り紙を見る限り、誰でも使えそうなので此処で寝る事に決定。

土間にはドラム缶の薪ストーブが有った。レンズに水滴がついてボケているが、寝る場所は4畳半程度の広さだった。

薪も置いてあったのでストープに挑戦したが、最初の燃え出し迄に苦労して、煙の洗礼を受けてしまった。体中がいぶされて燻製状態となってしまった。

しかし火はやはり良い。久しぶりの薪ストーブの火を眺めながら暖かい夜が過ごせた。 コッヘルで湯豆腐、白菜とポン酢があればとにかく鍋らしくなるので簡単で良い。

5月6日、天気は快晴。

小屋の前から多少上まで車を移動して、登山準備をし、ヒエ平へと歩き出す。工事中のためヒエ平までは車が入れられなかった。

ヒエ平の立派なトイレで用を済ませて、登山開始。

下の方には雪は無く、芽吹き始めた柔らかい緑の中を進む。上部の方には残雪が見える。

一の沢沿いに登るが、一の沢が大きく曲がり、他の枝沢が合流する辺りから残雪が沢を埋めるようになる。ここで対岸に渡り、冬道を通る。雪が少なくなっているので木々が雪の上に出てしまい道ははっきりしなくなっていて、枝に引っかかりながら適当に沢沿いを進む。アイゼンが必要なほど硬く無く、むしろ腐っていて斜面は崩れそうな感じがする。

夏の高巻き道と思われる辺りで夏道と合流。ここから急登の雪渓となるのでアイゼンを付けた。 幾つかの沢の入り口には工事用の黄色と黒のロープが張ってあり、迷い込み防止策がとられていた。

急な雪渓を延々と登る。体力不足なので一歩ごとにゼイゼイと息を切らしながらトロトロと登っていく。上部になるにしたがって傾斜も増していく。

乗越し直下の雪渓はまだまだタップリとあった。先行者のトレースが大きくジグザグに成っていた。 これを越えると常念小屋だ。あえぎながら空に向かって登る。

バテバテで小屋に到着し、チェックイン。小屋のテラスでラーメンを作って昼飯とする。 小屋からの槍、穂高方面の眺めは最高だ。

小屋から山頂まではまたひと登り。荷物が無いので多少楽では有るが、バテた体にはきつい斜面だ。でも、雪はほとんど無く、がれ場の登りとなる。

山頂直下の登山道を雷鳥のつがいがのんびりと散歩していた。夏毛が少し出てきていて、人が近づいても全く逃げようとせず、堂々と岩の上を歩いていた。

常念岳の山頂からの展望は、北アルプスを一望でき素晴らしい。

繋ぎ目がちょっと汚いですが写真を合成してパノラマ写真にしてみました。

常念小屋は綺麗で良いのですが、食事はちょっと不味かった。乾燥米を使っているような感じでしたが、戻しが足りなくて固い部分があり、ブリッジしている義歯の下に入り込んで痛い思いをしました。料理も今一歩。周りの小屋よりも高めの9000円という小屋代からすると不満が残ります。

5月7日、下山。

昨日の頂上から小屋までの下りで膝の調子が良くなかったので、ゆっくりと降る事にしました。 雪渓はグリセードで下るのに丁度良さそうな腐り加減で、踵をトンと落とすとステップが決まる程度の雪でしたが重いザックでグリセードをして振動で膝を痛めると後が怖いので大人しく歩いて下りました。

下りは草花の写真でもとりながら春の山を楽しみました。

ヒエ平の小屋とトイレ。

下山後は穂高温泉のしゃくなげ荘横の銭湯で汗を流し、近くの蕎麦屋で蕎麦と久しぶりに見た馬刺しを堪能して帰宅。 快晴に恵まれ、最高の北アルプスの展望を見ることができ楽しい山行でした。


下記の地図データは、国土地理院の電子国土Webシステムを使用しています。