改定 2012/08/11
Ver. 1.1
この取扱説明書はリナックス(ubuntu) にAndroidの開発環境をインストールした仮想マシンの取扱い方法について説明したものです。
androidアプリの開発環境のひとつであるcordova(旧名 PhoneGap)もインストールして有ります。これを使うとWeb作成の技術(HTML,CSS,JavaScript)でandroidアプリが作れます。
このシステムではubuntuのデスクトップ版を使用しています。classicmenu-indicatorをインストール済みですのでインディケータ上のubuntuアイコンからプログラムが起動できます。
仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。
Androidの仮想マシンは有料配布です。
ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。
仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。
仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。
下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。
ファイル名は下記の形式です。
android_日付_VMware4_ubuntu.exe
ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。
ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。
ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。
実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。
展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。出来るだけ多く設定してください。1024MB以上を推奨します。
5. 「ネットワーク」の設定は「ブリッジ」と成っています。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。
5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。
ログイン用のユーザー名は 'user01'です。ただし、ログイン画面上には'vm user'と表示されます。
パスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。
Android SDKをインストールした上で、Eclipseという統合開発環境の上にAndroid用のADTプラグインを組み込んでいます。ランチャーから起動してください。
Android SDKとADTプラグインがAndroidの開発環境を提供してくれます。EclipseやSDK,ADTの詳細についてはWebで検索して調べて下さい。
Androidの開発を行なうときは「ファイル」「新規」「プロジェクト」から「Android Application Project」を選んで開始して下さい。
プロジェクトの src フォルダーの下にjavaのプログラムが作られますのでそれを修正したり、新規にファイルを追加したりしてアプリを構築します。
プロジェクトを作成したらまず最初にgit のリポジトリを作成することをお勧めします。
Gitを初めて使用する前に「ウインドウ」「設定」「チーム」「Git」「構成」でuser.nameに名前を、user.emailにメールアドレスを「新規エントリー」で設定してください。
作成したプロジェクトを右クリックして「チーム」「プロジェクトの共用」ダイアログでGitを選択して「次へ」「Use or create repository in parent folder of project」にチェックを入れて、下に出てきたパスを選択し、「リポジトリーを作成」ボタンを押す。「完了」ボタンでリポジトリ作成終了
以後はプロジェクトの項目を右クリックすると「チーム」にGitのメニューが出てきます。
gitリポジトリを作ったら、最初の状態をコミットします。
管理が必要なファイルを適切なタイミングでコミットしていく事で変更を管理できます。
注意事項: 使用しているEclipseの日本語化プラグイン(pleiades)の影響でnull pointerエラーが発生し正常に動作しない事があるという情報が有りました。androidアプリ作成後に動かなくなった場合には /etc/eclipse.iniを一旦コピーしてバックアップを取り、その後で最後の行を削除してみてください。ただし、この行を削除すると英語版となります。また、削除した後は一度 eclipse -clean で起動して初期化してください。
詳細は仮想マシン内のfirefoxにブックマークしてあるサイトで調べて下さい。
簡単に説明すると、AndroidやiPhone等の様々なデバイス用のアプリを生成する為のツールです。アプリの大半をWeb用の技術であるHTML, CSS, JavaScriptでWebページを作成するのと同じように作成できます。
2通りのPhoneGap用のツールを組み込みましたのでお好きな方でプロジェクトを生成し、assets/wwwの下をWebページのルートと見なしてページを作成してください。
デバイスの機能を利用するためのJavaScript機能が提供されていますので、それを利用することでGPSやカメラ等の機能も使う事が出来ます。仮想マシン内のfirefoxのブックマーク中にこれらの関数の使い方のページが有りますので参照してください。
AppLaudのプラグインをインストールしてあります。これによりプロジェクトの生成メニューに「Phonegap for Android Project」というメニューが出ますので、それを選択するとPhonegap用のプロジェクトが生成されます。
「ファイル」「新規」「プロジェクト」「Phonegap for Android Project」を選択して「次へ」ボタンを押すと、Phonegapの設定ダイアログとなります。ここで「PhoneGapをインストールしたパスを入力してください」を選択し、「/home/user01/phonegap」と入力してください。そこにビルトインの物よりは新しい物が置いてあります。jQueryやSenchaを使用する場合にはそれらの設定も行なって下さい。「プロジェクトの内容」で雛型となるソースが選択できます。設定したら「次へ」ボタンを押します。
プロジェクト名を設定し「次へ」を押します。
ビルドターゲットは必要に応じて選択してください。Android2.1またはAndroid 2.2あたりを選べば幅広い機種で動作します。最新の機能を使用するにはその機能がサポートされているバージョンを選択する必要があります。設定して「次へ」を押します。
パッケージ名はandroidのパッケージ名のルールに従ってください。通常アプリケーション名をap1、組織のサイトURLがtrail4you.comとするとcom.trail4you.ap1 の様に逆順に並べてユニークなパッケージ名となるように定義します。Minimum SDKはビルドターゲットで選択した値が入っていますので通常そのままとします。設定したら「完了」を押します。
これでプロジェクトが生成され開発用の画面に切り替わりますが、jQuery等を使用する設定の場合、ビルドエラーが発生します。詳細で確認するとJavaScriptバリデーターのエラーと成っています。JQuery等を使用する場合にはJavaScriptバリデーターを停止させます。
停止の方法は「エクスプローラー」でプロジェクトを選択して右クリックし「プロパティ」の「ビルダー」を選択し、「JavaScriptバリデーター」のチェックを外します。:警告が出ますがOKで設定します。
画面下の方にある「問題」タブにエラーが出ています。各エラーを選択して右クリックで削除して下さい。警告はそのままで結構です。
Webデータはassets/www の下に有りますので、その内容を書き換えて「デバッグ」または「実行」をさせる事が出来ます。
cordova(PhoneGap)のサイトで紹介されているEclipseでの設定方法をRubyで自動化したものをEclipseに外部ツールとして組み込んであります。これを使ってもPhoneGapのアプリを生成することが出来ます。
「ファイル」「新規」「プロジェクト」「Android」「Android Application Project」「次へ」で通常のAndroidアプリケーションプロジェクトを作成します。
プロジェクトの設定内容は上記のプラグインの説明を参考にして下さい。CreateActivityはチェックしBlankActivityで生成してください。New Blank Activity のページは変更無しで「完了」して下さい。
プロジェクトを作っても「ようこそ」の画面から切り替わらないときは、右上にある「ワークベンチ」アイコンをクリックしてください。
生成されたプロジェクトをエクスプローラで選択し、メニューバーから「実行」「外部ツール」「PhoneGap Setup」を実行します。
その後で、プロジェクトのsrcの下のMainActivity.javaを選択して「実行」「外部ツール」「PhoneGap Main」を実行します。生成時に名前を変更した場合にはファイル名を読み替えて下さい。
Webデータはassets/www の下に有りますので、その内容を書き換えて「デバッグ」または「実行」をさせる事が出来ます。
プログラムの実行前に仮想デバイスを生成しておきます。
「ウインドウ」「AVD Manager」を選択して仮想デバイスを作成します。「新規」を押し設定画面を出します。名前は適当に付けて下さい。Targetでビルドターゲットで選択した物と矛盾しないターゲットを選択してください。その他も適当に決定して、「Create AVD」を押してください。これで仮想デバイスが生成されます。左上のxを押して設定画面を消します。
プロジェクトを選択して右クリックで「実行」「Android アプリケーション」を選択し、しばらく待つと仮想デバイスのシミュレータが起動され作成されたアプリが動き出します。
シミュレータは左上の x で消せます。
プロジェクトを選択し、右クリックで「Androidツール」「Export Signed Application Pakage」を選択。ダイアログでProjecを選択して「次へ」、Create new keystoreを選択して保存先とパスワードを入力して「次へ」、証明書の情報を入力して「次へ」、保存先を指定して「完了」でapkファイルが作成されます。
PhoneGapからapache cordovaと名前が変わり、ネット上の情報等でphonegapと書いてあるところをcordovaと書き換えないと動かない場合があります。古い情報の方がまだ多い状態ですので注意して下さい。
ログインしてランチャーからfirefoxを起動してください。Androidというブックマークメニューの下にAndroidの情報サイトを集めてあります。
git 1.7.9.5
svn 1.6.17
Java 1.6.0_24
android-sdk_r20-linux.tgz
Eclipse INDIGO 3.7.2
android-ADT
Egit
svn
cordova 2.0 + AppLaud(PhoneGap-Plugin), Trail4You(PhoneGapツール)
ruby 1.8.7
展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。
ログインしていると更新の案内が表示されます。必要に応じて更新してください。
2012年07月03日 ver. 1.0 初版
VMware Player v4用
2012年08月11日 ver. 1.1 PhoneGap(cordova)対応
cordova 2.0.0 (PhoneGap) を組込
自動化ツール用に ruby 1.8.7を組込