改定 2012/08/16
Ver. 1.01
この取扱説明書はオープンソースのIP-PBXであるAsteriskをVMware Player 4.0.4上のUbuntu 64bit Server上にインストールした、仮想マシンの取扱い方法を説明するものです。
仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。
Asterisk Serverの仮想マシンは有料配布です。
ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。
仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。
仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。サーバーとして利用するには固定IPアドレスに変更される事をお勧めします。
下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。ダウンロードするファイルはyahoobox等、別の場所に置かれている事が有ります。
ファイル名は下記の形式です。
asterisk_日付_VMware4_ubuntu64server.exe
ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。
ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。
ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。
実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。
展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。
5. 「ネットワーク」の設定は「ブリッジ」と成っています。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。
5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。
asterisk login:
ログイン用のユーザー名は 'user01'です。
パスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。
以下の操作は仮想マシンにログインして行ないます。
ifconfig' コマンドを実行します。
ifconfig
出力の2行目にある 'inet addr : 'の後ろのピリオドで繋がれた4つの数値の文字列が仮想マシンのIPアドレスです。
初期設定はDHCPと成っていますが固定IPアドレスに変更してご利用になられることをお勧めします。
変更は仮想マシンにログインしエディタで下記のファイルを修正し、ネットワークをsudo /etc/init.d/networking restart'で再起動させます。
sudo /init.d/networking restart
会社等では管理者の方に正式にIPアドレスを割り付けてもらって利用して下さい。勝手に固定IPアドレスを使用するとネットワークを混乱させることが有ります。
下記の例のIPアドレスは正しい値に置き換えてください。
/etc/network/interfaces
eth0部分を下記の様に修正
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.xx.xx ← 指定したいIPアドレス
netmask 255.255.255.0 ← マスク値
gateway 192.168.0.1 ← ルータのアドレス
hostsファイルにasteriskを追加
/etc/hosts
asteriskというホスト名で追加する。
192.168.xx.xx asterisk ← 追加
/etc/network/interfaces
eth0部分を下記の様に修正
auto eth0
iface eth0 inet dhcp
/etc/hosts
asteriskというホスト名とすると下記の行を削除する。
192.168.xx.xx asterisk ← 追加してあれば削除
Asteriskはプログラミング可能な電話交換機です。最低限の設定を行なってからご利用ください。
Asteriskは仮想マシン起動時に自動的に起動されています。設定を変更したら下記のように再起動をして下さい。
sudo /etc/init.d/asterisk restart
Asterisk情報の章で紹介している「Asterisk基本設定ガイド!」を読むことをお勧めします。
201-203の内線電話を設定します。rootユーザーで下記のファイルの内容を書換えて下さい。
/etc/asterisk/sip.conf
[general]
context=default
port=5060
bindaddr=0.0.0.0
srvlookup=yes
disallow=all
allow=ulaw
allow=alaw
allow=gsm
language=ja
[201]
type=friend
defaultuser=201
secret=pass
canreinvite=no
host=dynamic
[202]
type=friend
defaultuser=202
secret=pass
canreinvite=no
host=dynamic
[203]
type=friend
defaultuser=203
secret=pass
canreinvite=no
host=dynamic
/etc/asterisk/extensions.conf
[default]
exten => _20X,1,Dial(SIP/${EXTEN},30,r)
exten => _20X,2,Hangup()
ここではX-Liteというソフトフォンの簡単な使用方法を説明します。Asterisk サーバーは設定例の内線電話交換機設定で説明した設定がされているものとします。
下記のサイトからDownload X-Lite 5 for Windows又はDownload X-Lite 5 for Macを押して出てくるページの上の方にあるTo begin your download, please click here.のhereを押してダウンロードします。
ダウンロードしたプログラムをマイクが使えるマシン上にインストールします。
インストールはデフォルトのオプションで構いません。
インストールが完了したら起動します。最初だけコマーシャルビデオが流れます。
起動したら「Softphone」「Account Settings」を選択します。
「Account」タブで以下の設定をします。下記以外はそのままにします。20xの部分はsip.confで定義した201,202,203のどれかを入れます。Passwordもsip.confで定義した値を設定します。Asterisk情報の章で紹介している「Asterisk基本設定ガイド!」にもう少し詳しい説明が有ります。
User ID: |
20x |
Domain: |
サーバーのIPアドレス |
Password: |
pass |
Display name: |
20x |
Authorization name: |
20x |
X-Liteを最低2台にインストールして相手の番号をcallすると電話が繋がります。
Asterisk基本設定ガイド!
Asterisk- The Open Source Telephony Projects
オープンソースAsteriskの研究
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ノートPC等でご利用の場合、ホストマシンの無操作時間や蓋を閉めた時、等にサスペンド状態に入ることが有ります。
仮想マシンはホストマシン上で動作していますのでホストマシンがサスペンドされると仮想マシンも止まってしまいます。
サーバー等、突然に止まっては困る物はサスペンドしないマシン上で実行させてください。
個人的な利用で、自分が使っていない時にはサスペンドしても構わない場合にはサスペンドするマシン上で使用しても構いませんが、DHCPを使用する仮想マシンの場合、サスペンド中に他のマシンが同じIPアドレスの割当を受ける可能性が有ります。
サスペンド後にネットワークが繋がらなくなり、仮想マシンの再起動やホストマシンの再起動が必要と成る場合があります。
VMware Playerのメニューで「仮想マシン」「パワー」にリセット、サスペンド、パワーオフと有りますが、これは実際のマシンでの該当する操作と同じと考えてください。
実行中にリセットやパワーオフを行なうとファイルシステム等の整合性がとれない状態となり、システムの破壊の原因と成ります。
サスペンドは正しく行なわれれば正常に復帰させることは可能です。ただし、先に書いたサスペンドの問題は発生する可能性が有ります。
設定メニュー「ファイル」「Playerの環境設定」で「仮想マシンを閉じるとき」の設定は「仮想マシンをサスペンドする」を選択して下さい。
展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。