改定 2012/04/27
Ver. 1.0
この取扱説明書はバージョン管理ツールであるgitのリポジトリを柔軟に管理する為のツールであるgitoliteサーバーの取扱い方法について説明したものです。
gitolite用サーバー仮想マシンはサーバー機能を提供しますがubuntuのデスクトップ版を使用しています。
仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。
gitolite Serverの仮想マシンは有料配布です。
ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。
仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。
仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。サーバーとして利用するには固定IPアドレスに変更して下さい。
下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。
ファイル名は下記の形式です。
gitolite_日付_VMware4_ubuntu.exe
ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。
ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。
ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。
実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。
展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。
5. 「ネットワーク」の設定は「ブリッジ」と成っています。ホストマシン以外のマシンからアクセスする必要が無ければ「NAT}に変更することも可能です。
1. VMware Player を起動します。
2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。
3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。
5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。
ログイン用のユーザー名は 'user01'です。ただし、ログイン画面上には'vm user'と表示されます。
パスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。
以下の操作は仮想マシンにログインして行ないます。
画面上部のタイトルバー右側の「上下矢印アイコン」「接続情報」とクリックします。
IPv4のIPアドレスが仮想マシンのIPアドレスです。
ネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーの値は記録しておいて下さい。固定IPアドレス設定時に使用します。
初期設定はDHCPと成っていますが固定IPアドレスに変更してご利用下さい。
DHCPのままだとIPアドレスが変わる度にリモートリポジトリを毎回設定しなおさないといけなくなります。
1. 仮想マシンにログインします。
2. 画面上部のタイトルバー右側の「上下矢印アイコン」「接続を編集する」とクリックします。
3. 「有線」タブの「Wired connection1」を選択し、「編集」をクリックします。
4. 「IPv4」タブをクリックし、「DHCP」を「手動」にします。
5. 「追加」ボタンでIPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイを設定します。
ネットマスクとゲートウェイの値は、IPアドレスの確認で表示されている値を使用します。
会社等の場合、IPアドレスは管理者から割り当ててもらったものをご利用ください。
勝手にIPアドレスを使用した場合、ネットワークの混乱を引き起こす場合があります。
6. DNSサーバーの値を設定します。
DNSサーバーの値は、IPアドレスの確認で表示されている値を使用します。
7. 「保存」をクリックして保存します。
仮想マシンへuser01でログインしてください。
user01のホームディレクトリの下に管理用のリポジトリ(/home/user01/gitolite-admin)がcloneされて作られています。
この下にconf, keydir が有ります。
gitolite-admin/conf/gitolite.conf を修正することでgit用のリポジトリを管理できます。
変更したらcommitし、pushして下さい。
git add .
git commit -m 'コメント'
git push
gitolite-admin/keydir の下に利用者の公開鍵を置いてください。
/var/lib/gitolite の下にgitoliteのリポジトリが作られています。
user01のWebブラウザのブックマークにgitやgitoliteの情報へのリンクを集めています。
以下にこの章での説明のための仮定の値を定義します。利用時は仮定された値を実際の値に変更してご利用ください。
リモートのgitoliteサーバーのIPアドレスを192.168.0.130 と仮定します。
リモートのリポジトリを project1.git と仮定します。
ローカルの作業用フォルダ名を my_project1 と仮定します。
リモートリポジトリを作ったばかりの時には何も入っていない状態と成っています。
ローカルで作ったリポジトリをリモートリポジトリーへpushして初期化します。
リポジトリを作ってある作業ディレクトリでcommit済みとします。
1. 作業用ディレクトリに移動し、originと言う名前でリモートリポジトリを登録します。
git remote add origin ssh://gitolite@192.168.0.130/project1.git
2. 現在の作業ディレクトリの内容をリモートリポジトリへpushします。
git push origin master
これで、リモートリポジトリが作業ディレクトリ同じ内容で初期化されました。以後、他のマシンからも登録した内容を利用することが可能となります。
gitoliteサーバーから作業用ディレクトリに取り出すにはcloneコマンドを実行します。
git clone ssh://gitolite@192.168.0.130/project1.git my_project1
最後のmy_project1というディレクトリ指定は省略可能です。
pushコマンドでcommitされた作業用リポジトリの内容をサーバーに反映させます。
pushする前には必ず作業ディレクトリでcommitを実施してください。
git add .
git commit -m 'コメント'
git push origin master
複数の人が使用している場合、調整が必要と成ることがあります。詳細はgitのマニュアル等を参照してください。
ノートPC等でご利用の場合、ホストマシンの無操作時間や蓋を閉めた時、等にサスペンド状態に入ることが有ります。
仮想マシンはホストマシン上で動作していますのでホストマシンがサスペンドされると仮想マシンも止まってしまいます。
サーバー等、突然に止まっては困る物はサスペンドしないマシン上で実行させてください。
個人的な利用で、自分が使っていない時にはサスペンドしても構わない場合にはサスペンドするマシン上で使用しても構いませんが、DHCPを使用する仮想マシンの場合、サスペンド中に他のマシンが同じIPアドレスの割当を受ける可能性が有ります。
サスペンド後にネットワークが繋がらなくなり、仮想マシンの再起動やホストマシンの再起動が必要と成る場合があります。
VMware Playerのメニューで「仮想マシン」「パワー」にリセット、サスペンド、パワーオフと有りますが、これは実際のマシンでの該当する操作と同じと考えてください。
実行中にリセットやパワーオフを行なうとファイルシステム等の整合性がとれない状態となり、システムの破壊の原因と成ります。
サスペンドは正しく行なわれれば正常に復帰させることは可能です。ただし、先に書いたサスペンドの問題は発生する可能性が有ります。
設定メニュー「ファイル」「Playerの環境設定」で「仮想マシンを閉じるとき」の設定は「仮想マシンをサスペンドする」を選択して下さい。
展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。
ログインしていると更新の案内が表示されます。必要に応じて更新してください。