Ruby-VM取扱い説明書

改定 2012/06/26

Ver. 1.0

1 : はじめに
2 : ダウンロードと展開
3 : 仮想マシンの設定
4 : 仮想マシンの起動方法
5 : Ruby開発環境の利用
6 : 使用上の注意
7 : 仮想マシンの終了方法
8 : バックアップ
9 : システムの更新

改定履歴

1 : はじめに [index]

この取扱説明書はリナックス(ubuntu) にRubyの開発環境をインストールした仮想マシンの取扱い方法について説明したものです。

このシステムではubuntuのデスクトップ版を使用しています。classicmenu-indicatorをインストール済みですのでインディケータ上のubuntuアイコンからプログラムが起動できます。

仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。

Rubyの仮想マシンは有料配布です。

ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。

仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。

仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。

2 : ダウンロードと展開 [index]

下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。

ファイル名は下記の形式です。

ruby_日付_VMware4_ubuntu.exe

ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。

ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。

ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。

実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。

展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。

3 : 仮想マシンの設定 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。

5. 「ネットワーク」の設定は「ブリッジ」と成っています。

4 : 仮想マシンの起動方法 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。

5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。

ログイン用のユーザー名は 'user01'です。ただし、ログイン画面上には'vm user'と表示されます。

パスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。

5 : Ruby開発環境の利用 [index]

5.1 : IPアドレスの確認 [index]

以下の操作は仮想マシンにログインして行ないます。

5.1.1 : IPアドレスの確認 [index]

画面上部のタイトルバー右側の「上下矢印アイコン」「接続情報」とクリックします。

IPv4のIPアドレスが仮想マシンのIPアドレスです。

5.2 : Rubyの切替(rvm) [index]

rvm(Ruby Version Manager)が組み込まれています。Rubyはrvmの管理下で/home/user01/.rvm の下にインストールされています。

インストールされているのはruby 1.8.7, 1.9.2, 1.9.3 です。

ruby 1.9.3 が標準的に使用される設定となっています。

切替は下記の様に行ないます。

rvm 1.8.7

rvm 1.9.2

rvm 1.9.3

デフォルトで使用する版を指定する場合には下記の様にします。

rvm --default use 1.8.7

rvm --default use 1.9.2

rvm --default use 1.9.3

現在インストールされているrubyの一覧を見るには下記のコマンドを使います。このコマンドで現在選択中のrubyやデフォルトに設定されているrubyが確認できます。

rvm list

rvmの詳細な使い方はfirefoxのブックマークに登録してあるページを参照してください。

5.3 : Eclipse+Aptanaプラグイン [index]

Eclipseという統合開発環境の上にプラグイン版のAptanaというツールを組み込んでいます。ランチャーから起動してください。

AptanaがRubyやRuby on Railsの開発環境を提供してくれます。EclipseやAptanaの詳細についてはWebで検索して調べて下さい。Eclipse上のヘルプは上手く動いていないようです。常識的な想像の範囲でもそれなりに使えます。

RubyやRailsの開発を行なうときは「新規」「Rubyプロジェクト」or「Railsプロジェクト」を選んで開始して下さい。Railsの場合には指定されたプロジェクト名で自動的に rails new が走ります。Rubyの場合には「新規」「ファイル」で rb ファイルをプロジェクトに追加してコードを書いて下さい。

プロジェクトを作成したらまず最初にgit のリポジトリを作成することをお勧めします。

gitの使用にあたってはまず最初に「ウインドウ」「設定」「チーム」「Git」「構成」でuser.nameとuser.emailの値をご利用者の物に書き換えて下さい。

プロジェクトエクスプローラで右クリックしてgitリポジトリを作り、最初の状態をコミットします。その後にファイルを追加したり修正したりすることで、修正の履歴を管理する事が出来ます。

5.4 : Ruby 開発環境情報 [index]

ログインしてランチャーからfirefoxを起動してください。Rubyというブックマークメニューの下にRubyの情報サイトを集めてあります。

5.4.1 : インストールソフトウェア [index]

rvm 1.14.3

Ruby 1.8.7

Ruby 1.9.2

Ruby 1.9.3

Rails 3.2.6

Eclipse INDIGO 3.7.2

Java 1.6.0_24

Aptana 3.1.3

git 1.7.9.5

6 : 使用上の注意 [index]

6.1 : 仮想マシンの「パワー」メニュー [index]

VMware Playerのメニューで「仮想マシン」「パワー」にリセット、サスペンド、パワーオフと有りますが、これは実際のマシンでの該当する操作と同じと考えてください。

実行中にリセットやパワーオフを行なうとファイルシステム等の整合性がとれない状態となり、システムの破壊の原因と成ります。

6.2 : VMwarePlayerの設定 [index]

設定メニュー「ファイル」「Playerの環境設定」で「仮想マシンを閉じるとき」の設定は「仮想マシンをサスペンドする」を選択して下さい。

7 : 仮想マシンの終了方法 [index]

7.1 : シャットダウン [index]

通常はシャットダウンして終了してください。

7.1.1 : 手順 [index]

画面最上部のタイトルバー(インディケータ)の右端のアイコンをクリックし、更にシャットダウンをクリックします。

7.2 : ホストマシンを終了させる [index]

仮想マシンが動作中は終了処理が中断され、確認画面となり、動作中のプログラムとして仮想マシンが出てきます。キャンセルして仮想マシンをシャットダウン後にホストマシンを終了させてください。

注意 : ノートPCの蓋を閉めても、上記の終了確認画面が出て終了しない状態と成ります。お急ぎの時、このままバック等にしまうとノートPCの温度が高くなったり、電池が消耗したりすることが有ります。ノートPCは確実に電源が切れたことを確認の上、しまうようにして下さい。

8 : バックアップ [index]

展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。

9 : システムの更新 [index]

ログインしていると更新の案内が表示されます。必要に応じて更新してください。


改定履歴 [index]

2012年06月26日 ver. 1.0 初版

VMware Player v4用