Wine取扱い説明書

改定 2012/05/22

Ver. 1.0

1 : はじめに
2 : ダウンロードと展開
3 : 設定
4 : 起動方法
5 : Windowsプログラムの利用
6 : 使用上の注意
7 : 終了方法
8 : バックアップ
9 : wine 情報
10 : システムの更新

改定履歴

1 : はじめに [index]

この取扱説明書はubuntu にインストールした、unix系のOS上でWindowsプログラムを実行可能とするwineの取扱い方法について説明したものです。

Wineは必ずしも貴方の望むWindowsプログラムを正常に実行してくれるとは限りません。また、日本語の取扱いには様々な問題が発生する可能性があります。

このシステムではubuntuのデスクトップ版を使用しています。classicmenu-indicatorをインストール済みですのでインディケータ上のubuntuアイコンからプログラムが起動できます。

仮想マシンの基本的な使い方は「仮想マシンの使い方」を参照してください。

wineの仮想マシンは有料配布です。

ダウンロードは自由に行なえますが、ダウンロードしたファイルを解凍するにはパスワードが必要です。パスワードは事前に購入しておいて下さい。

仮想マシンはsshで接続可能な設定となっていますのでsshでリモートログインして操作することも可能です。

仮想マシン上のゲストOSのネットワーク設定はDHCPと成っています。その為、起動時に自動的にIPアドレスを受け取って起動します。

2 : ダウンロードと展開 [index]

下記のページから仮想マシンをダウンロードして下さい。

ファイル名は下記の形式です。

wine_日付_VMware4_ubuntu.exe

ここで、日付の部分には年月日を表す数値が入ります。

ダウンロードしたファイルは自己解凍の実行モジュールです。実行すると自己解凍して仮想マシンのイメージファイルが展開されます。

ファイルはWindowsの実行モジュールですのでWindows上で実行してください。

実行時にパスワードを聞かれますので購入したパスワードを入力してください。

展開されたファイルを実際に動作させたい環境へコピーして下さい。

3 : 設定 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。512MB以上は必要です。

5. 「ネットワーク」の設定は「NAT」と成っています。

4 : 起動方法 [index]

1. VMware Player を起動します。

2. 「仮想マシンを開く」をクリックし、上記で展開した場所を指定して仮想マシンを開きます。

3. 「仮想マシン設定の編集」をクリックします。

4. 「ハードウェア」タブの「メモリー」をクリックし、ご自身のマシン環境に合わせてメモリーのサイズを調整します。その他の設定は変更しないで下さい。

5. 「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンを起動します。

ログイン用のユーザー名は 'user01'です。ただし、ログイン画面上には'vm user'と表示されます。

パスワードの初期値は'pw4user01;'と成っています。起動したら直ぐに変更する事をお勧めします。

5 : Windowsプログラムの利用 [index]

5.1 : インストール [index]

ダウンロードしたWindows用プログラムのインストーラをNautilus(フォルダービューア)で選択し、右クリックして「Wine Windows Program Loaderで開く」で実行します。

又は、コマンドプロンプトから wine コマンドでインストーラプログラムを起動します。

exe形式の場合
wine filename.exe

msi形式の場合
wine msiexec /i filename.msi

inf形式の場合
wine rundll32 setupapi,InstallHinfSection DefaultInstall 132 filename.inf

5.2 : インストール済みアプリ [index]

MicrosoftのOfficeドキュメントビューア(Word viewer, Excel viewer, PowerPoint viewer)はインストール済みです。

5.3 : アンインストール [index]

コマンドラインから wine control コマンドを実行し、「プログラムの追加と削除」から削除します。

wine control

権限の警告が出ますが「はい」で構わずに実行します。

5.4 : 実行 [index]

デスクトップ上にアイコンが出来たものはアイコンのダブルクリックで実行可能です。

インストールしてもデスクトップにアイコンが登録されないものはウインドウズ・キーを押してダッシュボードを表示し、インストール済みアプリから探して起動します。

又は、最上部のインディケーター上のubuntuアイコンから「Wine」「Programs」... と選択して起動します。

インストールしていない exe 等は wine コマンドで実行します。

wine プログラム名 オプション

5.5 : Windows環境の場所 [index]

Windowsの環境は各ユーザーのホームディレクトリの下の .wine ディレクトリの下に作られます。

5.6 : ツール [index]

「Dashホーム」から「Configure Wine」を起動してWineの各種設定を行なえます。

「PlayOnLinux」は Wineでゲーム等をインストール管理するプログラムです。ゲーム以外もインストール可能です。

6 : 使用上の注意 [index]

6.1 : 仮想マシンの「パワー」メニュー [index]

VMware Playerのメニューで「仮想マシン」「パワー」にリセット、サスペンド、パワーオフと有りますが、これは実際のマシンでの該当する操作と同じと考えてください。

実行中にリセットやパワーオフを行なうとファイルシステム等の整合性がとれない状態となり、システムの破壊の原因と成ります。

6.2 : VMwarePlayerの設定 [index]

設定メニュー「ファイル」「Playerの環境設定」で「仮想マシンを閉じるとき」の設定は「仮想マシンをサスペンドする」を選択して下さい。

7 : 終了方法 [index]

7.1 : シャットダウン [index]

通常はシャットダウンして終了してください。

7.1.1 : 手順 [index]

画面最上部のタイトルバーの右端のアイコンをクリックし、更にシャットダウンをクリックします。

7.2 : ホストマシンを終了させる [index]

仮想マシンが動作中は終了処理が中断され、確認画面となり、動作中のプログラムとして仮想マシンが出てきます。キャンセルして仮想マシンをシャットダウン後にホストマシンを終了させてください。

注意 : ノートPCの蓋を閉めても、上記の終了確認画面が出て終了しない状態と成ります。お急ぎの時、このままバック等にしまうとノートPCの温度が高くなったり、電池が消耗したりすることが有ります。ノートPCは確実に電源が切れたことを確認の上、しまうようにして下さい。

8 : バックアップ [index]

展開した仮想マシンフォルダー以下全てをコピーしてバックアップしてください。

9 : wine 情報 [index]

ログインしてランチャーからfirefoxを起動してください。Wineというブックマークメニューの下にwineの情報サイトを集めてあります。

Web検索する場合「wineでwindows」で検索すると色々と出てきます。

10 : システムの更新 [index]

ログインしていると更新の案内が表示されます。必要に応じて更新してください。


改定履歴 [index]

2012年05月22日 ver. 1.0 初版

VMware Player v4用