山の音

北アルプス等の高山を対象とした覚書です。


春山

日焼け 春は特に日焼けしやすい季節です。残雪の中を行動する時には必ず日焼け止めを使用しましょう。
日焼けしてしまったら、下記がお勧めです。
  satoの「トレンタムGクリーム」
  日本メディコ株式会社「アロエ化粧水」(ALモイストローション)

夏山

帽子 野球帽のようなつばの大きい帽子 雨具のフードの視界確保
メガネの水滴付着防止
太陽光線のまぶしさ防止
タオルと組合せ タオルを半分に折って頭を包み、
その上から帽子をかぶる。
両端は首の後ろにまわす
首筋の日焼け止め
顔の汗が拭き易い
タオルを濡らすと涼しい
消臭剤 数日以上の山行の場合、臭いも気になります
消臭剤を小分けして持って行きましょう
雨の中、テントからトイレに行くときとか、林道歩きの時には傘が便利です。

秋山

濡れ対策 夏の気分で行って、濡れてしまい風に吹かれると、低体温症になってしまいます。
秋は特に濡れに注意しましょう
初雪頃の登山道は雪で岩が隠れてしまい、捻挫等をおこしやすくなります。
まだ固まっていない雪には十分注意しましょう
岩に薄い氷がはっていて、滑りやすくなっている場合があります。
氷の不意打ちに注意しましょう。

冬山

シュラフカバー ゴアテックスのシュラフカバーは冬の必須装備
寝る時に靴はシュラフとシュラフカバーの間に入れて寝ます
手袋等の多少濡れた衣類もシュラフの中で乾かします/td>
マット 多少高くても断熱性の高いものを買いましょう、快適に寝るには必須です
水を運ぶときには保温袋の中に入れておくと凍結防止になります
夜に作った水も多少温かいまま、保温袋に入れておくと凍結しにくくなります
雪から水を作るときには、大きなゴミ袋に雪を集めてから融かします。
毛糸の手袋のまま雪を扱うと水の中に毛糸の屑が入りやすくなります。
少し水を沸かした中に雪を入れていくと効率よく融かせます。
雪を融かした水にはゴミが混じっています。
漏斗とコーヒーフィルターが有るときれいになります。
寝袋 朝、抜け出る時には必ず中に何も残っていないか調べましょう
目出帽とゴーグル 極寒で風が強い時には必須です
オーバーミトン 手袋を濡らしにくくしてくれます。
高級な手袋でなくても暖かさを保てます
風が強い時には凍傷予防にも効果的です
タワシ or ブラシ 吹雪の時、テントに入ったらザックや衣類についている雪をタワシ等で落とします。
落とさないと濡れの元となります。
金属注意! テントの外に置いてあるピッケル等の金属物は素手で触ってはいけません。
皮膚が凍って張り付き怪我をする場合があります。
スリップ注意! 雪山でトイレに出る時、ちゃんと靴を履かずにダウンシューズ等で出る場合には
斜面で滑ってしまう危険があります、注意してください

調理・食事・その他

コンビニなどでもらう竹の箸がちょうど良いです
バット(お盆) アルミのちょっと深めのバットが有ると調理の噴きこぼれなどに有効です。
お湯を注いだりする時のこぼれにも有効です
床が平らでないところでも、下にタオルを入れると、バーナーが安定して置けます
軍手 バーナーを使う時には軍手をそばに置いておきましょう
コッヘルはかなり熱くなりますので素手だと火傷します
食料箱 適度な大きさのタッパーウェアを食料箱として利用します。
レトルトパックが入るくらいのサイズが使いやすいと思います。
潰れやすいものを入れたり、濡れては困るものを入れておきます。
予備電池や薬などの入れ場所にも使えます。
疲労対策
アミノバイタル
負荷の高い山行の場合、出発時、2時間置きにアミノバイタル3600を飲みます。
筋肉痛や疲労感が抑えられます。アミノバイタルは何種類かありますが3600がお勧めです。
ケチって安いものにすると効果が落ちます。

山小屋利用

予約 コロナ禍以後とくに予約しなければ泊まれない状況となっています。
予約して有るために無理して行動するのは危険です。
稜線近くなら携帯電話が使えるところは多いので小屋に連絡して相談しましょう。
小屋はグループの場合が多く、グループ内では場所を変更してくれることが有ります。
事前に使える小屋を調べておきましょう。
同日に複数の小屋を予約することは禁止事項です。
当日でも空いていれば泊めてくれることが有ります。
また、悪天候の時には無理を聞いてくれることが有ります。
寝具 シュラフ等の寝具は不要です。
ただし、コロナ禍以後、インナーシーツの利用を義務化している小屋もあります。
持っていないと買わされることが有りますので事前の調査は必要です。
水、お湯 小屋に泊まれば、普通は水はある程度無料です。
小屋によってはお湯も無料の場合があります。
嗜好品(コーヒーや紅茶や粉末ジュース)とカップを持って行けば、高額なお金を払って買う必要は有りません。
小屋によっては出発時にお湯やお茶を自分のポットに詰めさせてくれるところがあります。
事前に調査して保温ポットを用意しましょう。
着替え・乾燥室 山小屋には乾燥室が有ることが多いです。
着替えを用意しておけば、小屋についてから着替えて着ていたものを乾かすことができます。
靴下も消臭剤をかけて乾かし、乾燥したものを履くことができます。
ただし、使える時間に制限が有る場合がありますので注意しましょう。
サンダル テントの場合、サンダルは必需品ですが、山小屋では常備されています。
ヘッドランプ 山小屋の電気は夜は消されます。
トイレ等に起きる時や、早朝に出発する場合にはヘッドランプが必要となる場合があります。
手元に出しておきましょう。
早朝出発の場合には、電気が消される前に準備を済ませておきましょう。
朝食とお弁当 朝食をお弁当に変えて夜のうちに渡してくれる小屋があります。
また、お弁当は朝食の後に渡す小屋もあります。
到着時の宿泊手続きの時に朝食かお弁当か指定できますので
早朝出発の場合にはいつ渡されるかを確認して指定しましょう。

融雪、湯沸かし

項目変数単位備考
氷の比熱Ci2.1kJ/(kg*K)
水の比熱Cw4.2kJ/(kg*K)
氷の融解熱Li330kJ/kg
初期温度T0-5
最終温度Tx10
最終温度(お湯)Tb100
重量W1Kg == 1L
必要熱量Q382.5kJW*Ci*(0-T0) + W*Li+W*Cw*Tx
必要熱量(お湯)Qb760.5kJW*Ci*(0-T0) + W*Li+W*Cw*Tb
熱効率P0.770%
ガスの熱量/gQg49.6kJ/gOD缶 平均的熱量
1L 雪から10℃の水作りWi11.0g
1L 雪から100℃お湯作りWB21.9g
1L 10℃から100℃Wb10.9g
1L 15℃から100℃10.3g
110缶の熱量5456kJ
110缶の融雪可能量5.0L100℃まで 熱効率70%
110缶の融雪可能量2.9L100℃まで 熱効率40%
110缶,夏場湯沸かし10.7L15℃から100℃ 熱効率70%

1Lの融雪(-5℃から100度)、熱効率70%だと約22gのガスを使用する計算になります。 実際にはガスの種類や熱効率、雪の温度で大きく変化しますが、きちんと呼び水を入れて融雪すれば、目安としては使えるでしょう。

この計算だと110ガスカートリッジで雪から3Lから5L程度のお湯が沸かせます。 満タンのカートリッジなら1日お湯2Lとして、2日程度は持つことになります。

融雪時にお湯にまでしなければもう少し楽ですが、雪はあまり綺麗ではないので沸騰させることをお勧めします。

夏場なら10L程度のお湯が沸かせますから、1日2Lのお湯なら5日程度は持つことになります。

ジェットボイルならより効率的にお湯が作れますが、鍋をアルミにして、風の当たらない環境での融雪、調理に心がければ、意外と持たせることができそうです。