2005GW
雨飾山 山行
何処に行こうかと迷った末にスキーで滑れそうでアプローチが手頃そうな雨飾山に行ってきました。
天候が週末は悪くなる予報だったので混雑の真っ只中に突入するのは気が重かったのだが5/3の夜に出発することとした。 色々と道具を車に詰め込み、夜の10時頃に自宅を出発。流石にこの時間だと渋滞に合うことなく小谷村まで行けた。 しかし、小谷温泉の入り口付近で真っ暗な中でちょっと案内板を見ようとバックしたときに側溝が有るのに気が付かずタイヤが落ちた拍子に左後部をぶつけてしまった。 バンバーがへこんでしまい、マフラーがちょっと横向いた感じに成っていたのだが真っ暗な中なので詳細な点検はパスして雨飾高原キャンプ場を目指した。 一度分岐を通り過ぎて鎌池の駐車場まで行ってしまったが、戻ってキャンプ場の駐車場へ到着。 夜の3時過ぎ。駐車場には20台位の車が既に止まっていたので、入り口付近に停車して仮眠した。
朝日が周りの山の頂を照らし出す頃に起床。今回新しく買い込んだOSPREYの小さなザックにフリートレック(ショートスキー)を付けて6時頃に出発。
キャンプ場付近から大海川上流方向
雪はキャンプ場辺りまで沢を埋めていて、一部 川が出ていたが沢沿いに冬道が歩けた。数箇所はへつり気味に張り付いた雪を渡る所がありちょっと嫌な感じだった。
沢は余り高低差も無く、のんびりと歩けた。雪は充分固くスキーにシールを付けて歩くよりも担いで歩くほうが速いのでずっと担いだまま。
荒菅沢出会いで、此処で良いのかなぁとちょっと不安になり、時間的には余裕も有るので少し先まで沢を歩いてみた。さっきの沢で間違いなさそうなので引返して登る。 出会いから見たときに左側の沢が小さくて行き止まりの様に見えたのだが、この沢が荒菅沢だった。 出会いから正面に見える滝の掛かった沢が黒沢。こちらが大きく見えたのでなんだか違いそうだと迷ってしまったのだった。 しばらく単調に登ると視界が開けて雨飾山のピークが雪渓の上に見えてきた。
ピーク迄はほとんどが雪面を登る。数箇所雪の無い尾根線が有ったが岩と言うよりは土の多い藪山という感じの尾根線だった。 稜線上に上がると雨飾山の直下まで雪面が続いていた。左手側にはかなり割れ目が入っていてちょっと危ない感じがした。
山頂直下から雪は有るのだが、私の腕と体力ではちょっと怖い感じがしたので急斜面はスキーを担いで降りる。 飛び込めば滑れそうでは有るが単独行だし、足でも折ったらアウトなので大人しく担いで降りた。 緩くなった辺りからスキーを履いて荒菅沢を下る。体力不足で少し下ってはゼイゼイを繰り返しつつ、沢の中央を小さなターンと横滑りで何とかこけずに滑った。 雪は充分に腐っていてズブズブなのでシュカブラに板を跳ね飛ばされること無く、短い板でも安定して滑れた。
大海川に出ると傾斜が無くなり余り滑らなくなる。また途中に何箇所か危ない場所があるので脱いだり履いたりでとても面倒。 最後の辺りは緩い登りになってきていたのでスキーをザックにつけて担いで歩くことにした。 ヘタッピな私などにはデコボコの雪原をスキーで歩くよりは担いで歩いたほうが明らかに速くて疲れない。 体力があればスケーティングでスイスイと行ける筈なのだが。
沢沿いの景色も春を感じさせる。木々にも緑が増えてきて冬のような冷たさはもう無い。 半そでのシャツ一枚で歩いていても全く寒くなかった。 日焼け止めクリームの効果は高く、剥き出しの腕や首も痛くならずに済んだ。
キャンプ場ももうすぐオープンになるようだ。売店は既に開いているようだったが行かなかった。
車に戻り明るい中で点検すると、マフラーがやられていた。 繋ぎ目が曲がって穴が開き排気ガスが途中で漏れる状態になっていた。 せっかく連休中に気合を入れて出てきたのだが、なんだかショックで、もう帰ることとした。
しかし、GWなどという皆が出てくる時期に観光地周辺に来る物ではないのを再確認した。 温泉も芋洗い状態で嫌気がさす。 帰りの道も大渋滞なので途中の駐車場でひと寝入りして深夜過ぎに走って翌朝帰宅した。
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