2011年 2月
上高地 散歩
冬の上高地散歩に出かけてきた。ついでに白骨温泉の乗鞍ルートの偵察。かなり細めの道で雪がべったりと付き、途中に除雪作業の車が居た。行きは特に問題なく白骨温泉まで到着。
帰りは、、、途中ですれ違いで停まったときに凍った坂でスタック。一度目はちょっとバックしてゆっくりとスタートして何とか走り出せた。2度目は雪の段が有り、それを取り除いたりと色々と試すが、路面はべったりと凍りついていて、滑ってなかなかスタートできない。親切な若者が後ろを押してくれてやっとスタートできた。後は一気に登る。もう停まらないぞ!!と狭い場所で対向車が来ないことを祈りながら登った。
以前の四輪駆動の時にはこんな事に成った事が無かったので、四輪駆動の有難さをしみじみと感じた。この車で雪道の山に突っ込んだら危険なことをしっかりと認識した。
15時過ぎくらいに逆巻き温泉着。今日はのんびりと宿泊まり。
冬の上高地の場合、何処に車を停めるかが面倒な問題。以前は中の湯に泊まったりしたのだが、今の車は四輪駆動ではないのであの坂を登るのは苦しい。なので必然的に逆巻き温泉が候補に上がってくる。此処までなら釜トンネルから歩いても20分くらい。宿に泊まれば釜トンネルまでの送迎をしてくれるし、帰って来たときにお風呂に無料で入れてくれる。これは結構ポイントが高い。
露天風呂はちょっとスケールが小さいが、秘湯の湯という感じはある。
朝食後、ゆっくりと準備し、釜トンネルまで送ってもらう。真っ暗なトンネルを歩き、凍った道路を辿ると、急に穂高が迎えてくれる。最高の天気。
大正池の手前から除雪された自動車道路と分かれて雪道となる。ホテルの前辺りでスキーをつけて歩き出す。年に1-2度しかスキーを使わないのでなかなか上達しない。まあ歩く分には不便は無いのだが、ちょっと坂が急になるとシールを付けない状態では滑って登り難い。スノーシューのトレースで溝のようになった状態だと開いて登るのもやり難い。シールの付け外しや、アイゼンの付け外しはとっても面倒なのでやりたくない。踵が上がるようにしているときには持ち上げてもテールが下がって結構面倒。ちょっと蹴るような感じでテールを上に跳ね上げてステップで登る。上高地までの道では大半はスキーを押し付ける感じに踏み出すと何とか滑らずに登れる場所が多いので助かる。
10時過ぎに小梨平にテントを張り、11時頃出発、ヘッドランプを忘れていたので明るいうちに戻って晩御飯の準備を済ませなければならないので、13時位までで行ける所まで歩く事にする。のんびりと一人の時間を過ごせるのが嬉しい。スキーと格闘しながらほとんど夏道通りのルートで明神、徳沢へと歩く。ほんの小さな雪崩れの場所は有るが大きな雪崩れの形跡は無い。スノーシューやワカンの跡と思える踏み跡をトレースする。轍のような窪みになっているためスキーだと下りが嫌らしい。私のように下手な奴だと、上手くスピードコントロールが出来ずに轍の端に突っ込んで転倒してしまう。轍から外れると固めの雪に埋もれてコントロールが出来ない。だが平坦からちょっと下り程度だと快適に滑れる。
徳沢の手前ちょっとの処で踏み跡が細くなる。時間的にも13時に成ったので突っ込むのはやめにして引き返すこととする。帰りは微妙な下りが多くスキーが快適に滑ってくれる。15時過ぎ位にテントに戻り晩飯の準備、ジフィーズにお湯を入れて保温袋に入れて置く。飲み物等を作ってほっと一息。今回はお酒を持って来ていないのでちょっと物足りないが、軽量食料の実験食材を幾つか試してみた。まあ、それなりに食えるが美味しいと言うほどではない。
17時過ぎくらいまでは充分に明るくて、食事にはヘッドランプが無くても全く困らなかった。夕方の小梨をのんびりと散歩。今日は全く風が無く、気温的には寒いのかも知れないが快適な状態。夕方の上高地を独り占めして楽しむ。
夕方の河童橋には誰も居ない。
上高地は携帯電話が使える。水洗トイレも有るし快適なテント場だ。
朝日に輝く奥穂高から西穂。毎度見慣れた景色だが、いつ見ても綺麗だと思う。故郷に帰って来たという感じがする。
川の中州の木々達が朝日を受けてキラキラと輝く。
べっとりと雪のついた奥穂。もうこんな時期にあそこに立つことは無いのかも知れないが綺麗だ。
朝飯を食べて写真を撮り、のんびりと出発。これまたスキーと格闘しつつ大正池まで。釜トンネルから逆巻き温泉へ電話して迎えに来てもらう。釜トンのゲートでは携帯が使えた。
荷物を車に積み、靴を履き替えて、逆巻き温泉のお風呂を使わせてもらう。快適なお風呂をのんびりと楽しんでから帰宅の途につく。
帰宅前にチト白バイさんにご挨拶されてしまう。m(._.)m