: VM-Server : → Ubuntu64

仮想マシン・システムを作る

ここでは、各種仮想マシンの構築メモを中心に記録しておきます。

大半は仮想マシン上に構築した記録となります。最近のマシン能力の向上により、 仮想マシンは効果的な選択肢のひとつとなっています。

Trail4You.comではさまざまな仮想マシンの利用や仮想アプライアンスの利用を 提案して行きたいと考えています。

仮想マシンとして下記を利用していきます。 下記は基本的には無料で手に入るものか、windows標準装備の物です。

  • VMware
    VMwareは主にVMware playerを使用します。

  • Windows Virtual PC
    Virtual PCは Windows 7 付属のものを使用します。

  • Oracle VirtualBox
    VirtualBoxは4.0以後のオープンソース版を使用します。

基本的に個人や学校や中小企業等の小規模なシステムを対象と考えていますので、 大規模な仮想環境の構築は対象外とさせて頂きます。

仮想マシン利用の目的別 メリットデメリット

災害に強いシステム構築

サーバーを仮想マシンとして作成する事で、 災害によりマシンの故障や損傷が発生しても、 仮想マシンが動作可能な代替環境を用意する事で簡単に復旧が可能となります。

場合によっては一時的にノートPCで運用するという事も可能となります。

また、システムの完全バックアップも簡単なファイルコピーだけで可能となり、 専門家でない人にも分りやすいバックアップが取れます。

ただし、このバックアップ方法は、 システムのサイズに比例してバックアップ時間が増加します。

大きなデータベースが必要なシステムは データベースを仮想システムの外に作成しないと 実行速度が遅くなる可能性があります。

テストや実験用のシステム

元の状態に戻す事が簡単ですし、途中のシステム全体の記録を取ることも簡単です。 テストや実験ではシステムの破壊を伴うケースも有りますので、 仮想マシンだと安心して行なうことが出来ます。

また、物理的なマシンが必要無い為、少ない予算の負担で、 必要な台数の、ネットワーク接続された仮想マシンを用意することが可能です。

仮想マシンでは特殊な機器を必要とするシステムのテストや実験は出来ません。 また、実行速度が実機よりも低下する可能性が高いと言えます。

開発環境

ソフトウェアやハードウェアの開発環境はOSに依存したり、 必要なアプリケーションのバージョンや設定に依存したりします。 仮想マシン上に構築することで、作成した環境を変更する事無く 保存することが可能となります。

仮想マシンでは特殊な機器を必要とする開発は出来ません。

変更されたくないマシン

仮想マシンは終了時に利用中の変更を全て捨てて元に戻る事が出来るものがあります。 公共の場所に置くマシンや、ウイルスの感染テスト等、変更を全て元に戻したい場合には 仮想マシンが有効です。

アダルトサイトなどの閲覧でマルウェアを組み込まれてボット化されたマシンが 世界中に沢山有りますが、これらもブラウジングを仮想マシンで行なえば 終了時に毎回初期化されるようにすることで、ボット化防止に役立つと思われます。

大量に配布するマシン(教育・デモ)

仮想マシンは仮想マシン・ファイルのコピーだけで配布可能ですので 同じ構成のシステムを大量に配布するのも簡単です。

一般的に有料の仮想マシンシステムで有っても、 作成された仮想マシン・イメージの配布は作成者の自由です。 自由に配布できないのは仮想マシン・システムであって、 自分で作った仮想マシンのイメージファイルは自由に配布可能です。

持ち歩きたいシステム

最近のHDDは容量が大きいため、必要な数の仮想マシンを持ち歩くことが可能です。 USB-HDDやUSBメモリーに入れて持ち歩くことも可能です。

ただし、紛失すると影響が大きい可能性がありますので注意が必要です。

仮想マシンの入手

Windows 7等のシステムの復元ポイントを作れるOSをご利用の場合には安全の為、 復元ポイントを作成してからインストールされることをお勧めします。

また、 ライセンスの最終判断はご自身で判定 してご利用ください。 WindowsをゲストOSとして利用する場合にはライセンスが必要です。

また、その他の有料ソフトを仮想マシン上にインストールする場合にもライセンスに注意して下さい。

VMware player

Wiki Pedia [ VMware ] にVMwareの製品情報は纏まっています。 XP-modeの仮想マシンをVMwareで実行させても良い等、色々と参考に成ります。

VMware Player ダウンロードページ からVMware Playerはダウンロードできます。(無料のユーザー登録が必要です。)

Player以外にも無償の製品は有るので、目的に合うものをご利用ください。 業務でヘビーに利用するなら製品版も検討されて下さい。 個人利用であればPlayerで充分です。

なお、VMware K.K.のVMware playerに対する見解は以下の通りです。

この度は弊社へのお問合せありがとうございます。
ご質問の件につきまして、以下にご回答いたします。
今回、製品名についての記載がございませんでしたので、
無償版のVMware Playerについての文言で回答させて頂きます。

弊社が言う商用利用は、VMware Playerを利用することにより、
直接的な利益を生み出す用途を指しております。

具体的には商品に組み込んで販売するといったところを意味しています。
従いまして、直接的な利益を生み出す用途でなければ、
企業内の個人が利用するのは問題ございません。

また、VMware Player自体は配布も共有も一切認められておりません。
したがって、企業内で利用する場合も利用者本人がユーザ登録の上、
ダウンロードをして頂く必要がございます。

尚、仮想マシン自体は、OS側のライセンス規約に従えば、
共有しても配布しても問題ございません。

結論と致しまして、上記内容に沿ったご利用であれば、
開発環境やテスト環境に利用して頂いても問題ございません。

尚、弊社各製品のEULAはこちらでご覧頂くことが可能です。

■VMware エンド ユーザー使用許諾契約書
http://www.vmware.com/jp/download/eula/

どうぞよろしくお願い致します。

VMware K.K.

Virtual PC

標準添付されているWindowsを購入するか、 Microsoft Virtual PC 2007 SP1 をダウンロードします。

WindowsをXP-mode以外のゲストOSとして利用するには該当するWindowsのライセンスが必要です。 Linux等のオープンソースのOSをゲストOSとする場合には無料です。

Oracle VirtualBox

https://www.virtualbox.org/downloadsページから ダウンロードできます。

インストールはダウンロードした実行モジュールを起動して、 案内にしたがって行ないます。選択は提示されるデフォルト値をそのまま使用して構いません。

何度か警告が出ますが、全て認めて実行します。

VirtualBox 4.0以後はオープンソースですので利用は無料です。

拡張機能を組み込むと、 個人利用か評価用に利用が許可 されますが、会社の業務でも個人でダウンロードしたものを個人で利用するのは 個人利用と見なされる様です。

Portable VirtualBox

WindowsでVirtualBoxの組込まれていない環境でもVirtualBoxを利用したい場合には Portable-VirtualBoxという物があります。

これは、VirtualBoxをUSBメモリー等に一緒に入れて置き、Portable-VirtualBoxが 動的にVirtualBoxを組込んで実行させ、終了時に削除する事でVirtualBoxを 使えるようにします。

その為、既にVirtualBoxがインストールされている環境で動かすとインストールされていた VirtualBoxが動かなくなります。その場合、VirtualBoxを再インストールすればまた使えるようになります。

Portable-VirtualBox

解説blog:電脳スピーチ blog

自動起動の設定を間違えて起動しなくなった場合には data/settings/settings.ini を修正します。

[startvm]
key=        ← ここをクリア、又は正しいイメージ名に変更

ゲストOSとしてのWindowsのライセンス

企業向けのWindowsライセンスやサーバーライセンス、 OS以外のマイクロソフトのアプリケーション・ライセンスは 製品により変更される事も有り、複雑ですのでマイクロソフトに確認して下さい。

参考資料 : 仮想環境ライセンス ガイド - Microsoft

参考資料 : Windows 7 ライセンスの違い

一般市販されているWindowsのライセンス形態

一般市販されているWindowsのライセンス形態は大きく3種類有ります。

OEM版Windowsライセンス
メーカー製PC等の購入したマシンに最初からインストールされているWindowsライセンスです。 インストールされていたマシンでのみ使用可能です。
DSP版ライセンス
PCに組込む部品と同時に購入可能なWindowsライセンスです。 部品を組込んだマシンでのみ使用可能です。
パッケージ版ライセンス
OEM,DSP以外の市販パッケージ等で購入したWindowsライセンスです。 ライセンスを別のマシンへ 移行して 使用する事が可能です。

Windows XP, Vista, 7 等の場合もライセンスの種類により仮想マシン上で動かす事を禁止されたものも有ります。

禁止されている組合せで明確なものを下記にあげておきます。 基本はwindows7の例外を除き、 仮想マシン1台に1ライセンス必要 ということです。

  • OEM版
    • OEM版は他のマシンで利用することはできません。 必然的に、他のマシンでは仮想マシン用としても利用できません。
    • OEM版は組込まれているマシン上で仮想マシン用として利用することもできません。 2台のマシンで利用している状態と成るので禁止されます。
  • DSP版
    • DSP版は同時購入した部品を組込んでいないマシンでは利用できません。 逆に部品ごとなら別マシンに移動することは出来ます。 部品が組込まれているマシンで、ホストOS用のライセンスが別途有るなら、ゲストOS用として利用可能です。
  • Windows7での例外
    • 下記のWindows7エディション上ではXP-modeの仮想マシンとして新規購入する事無く Windows-XPを仮想マシン上で利用することは許されています。 下記のエディション上であればVMware等の別の仮想マシンソフトウェアで動かすことも許可されています。

      (情報元ページ : Aero UIをサポートした「VMware Workstation 7」を試す

    • Windows 7 Professional(x86/x64)
    • Windows 7 Ultimate(x86/x64)
    • Windows 7 Enterprise(x86/x64)

Windows 仮想マシンのバックアップに Windows ライセンスは不要

あるサイトでバックアップには別途ライセンスが必要 という意味の記述が有り、調べてみました。

Web上で仮想マシンのパックアップに追加Windowsライセンスが必要か不要かを 明確に書いてあるmicorsoftのサイトは見つけきれませんでした。

そこで、直接、マイクロソフトの Hyper-V Direct という窓口に問い合わせました。

質問内容

Message: Windowsの仮想マシンをバックアップするとバックアップ分の
ライセンスが必要だという記述をあるブログで見たので、netで検索して
みたのですが、マイクロソフトの公式な説明を見つけきれませんでした。

バックアップ目的だけなら許されると思っているのですが、
公式にはどうなっていますでしょうか?

以下解答

┌─■ ご質問と回答

Q.
バックアップ目的だけなら許されると思っているのですが、
公式にはどうなっていますでしょうか?

A.
はい。お客様のご認識の通りでございます。

仮想ホストサーバー上の仮想 OS 環境に適切なライセンスが割り当てられた環境下にて、
そのイメージなどのバックアップ ファイルを取る事自体に、別途ライセンスは不要です。

また、取れたバックアップ ファイルを元の適切なライセンスが割り当てられた環境に
リストアしていただくことが可能でございます。

なお、仮想 OS 環境のイメージのバックアップ ファイルを別の仮想ホストサーバー上の
仮想 OS 環境として "実行" させるような場合には、別途ライセンスが必要なケースは
ございます。いわやる V2V や P2V などが考えられます。

└───────────────────────────────────□□□■




: VM-Server : → Ubuntu64